匂いというものは人間の五感の中でも個人差が激しいものでもあり、また数値化しにくい感覚でもある。特に上司となれば自身の親世代ともなる可能性があるだろう。職場での香りは悩ましい問題となる場合があるようだ。女性の香水はもともと体臭のきつい欧米女性のために開発されてきた歴史があり、体臭が少ないとされるアジア人である日本人には必要ないという人が多いのも事実である。匂いの感じ方には個人によって千差万別で、ある人にとっては良い匂いの香水でも、ある人にとっては耐え難い悪臭であるというのも有り得るのだ。万人受けする香りというものはないと思った方が良いのかもしれない。
比較的人気のある香りはシトラス系や石鹸系のさわやかな香りとなる。麝香など動物系の香りや、甘すぎるフローラル系の香りは好みが分かれるので職場では避けた方が良い香りである。特に事務職などオフィスにこもりがちな仕事では、香りの問題が深刻になりがちである。本人が思っている以上に周囲には香るものであり、特に女性は香水以外にもシャンプーや衣類柔軟剤の香りがあるので、総合的な判断が必要となる。強すぎる香りは「スメルハラスメント」とも呼ばれ、周囲の人に被害を及ぼす可能性があるものと理解することが必要である。付けるタイミングは人に会う際は一時間前、そうすれば体臭と混ざり合って穏やかな良い香りとなる。ひざや肘の内側など体温が高い場所に数滴つけるだけで十分に一日香るので、くれぐれもつけすぎて周囲に迷惑をかけないことが大切だ。